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黒子のバスケにずるずるとハマり中です。 火神と木吉がいれば、とりあえずそれで良い感じ。 ブログの名は流石に変わるかもしれません^^;
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今更ですが、アニメの第5Q最後で火神を見つめる黒子の瞳が乙女過ぎた件。

・・・と思って書いてた筈なのに、黒子が一瞬も出てこないどころか、小金井+火神SSになっていました・・・・orz

被害者小金井でお送りします。
もう誠凛は被害者続出ですねー・・・・






その日、誠凛バスケ部は随分と空気がピリピリとしていた。
監督ではない。
キャプテンでもない。
この二人以外に部の雰囲気を変えられる人物と言えば、後はもう1人くらいしかいない。

誠凛のエース、火神大我。
昨日まで普通に練習をこなしていた彼が、一夜明けた今日、非常にピリピリとした怒気を放っている。
寄ってくる者に誰彼問わず襲いかかりそうな飢えた野生の虎のような雰囲気を、遠慮も躊躇もなく放っていた。

そんな火神に皆、どう接して良いのかも分からず、遠巻きに眺めるだけになっている。
・・・・と、言う訳にもいかず。

「なぁ、火神ぃ。今日、何かあったのか?」
本来仲間である筈のチームに満ちた緊張感ある気の休まらない空気に耐えかねたのは、小金井だった。

「・・・・・オイ」
「え~俺?嫌だよ~・・・」
「良いから、行けよ!」
「・・・・」
「水戸部まで・・・・」
「頑張れ、小金井!」
「う~・・・・後でジュース、オゴれよな!」
などと言う会話が2年生の間であったとは、火神は知らない。

ギヌロっ
「ひぃっ!」
食い殺されそうな眼光を宿して振りかえられ、小金井は喉の奥で小さな悲鳴を漏らした。

けれど、相手は本物の野生の虎ではない。
理性ある人間。
しかも自分たちの事をちゃんと先輩と認識はしてくれている。

一瞬怯えた小金井を見たからか、フッと小さな吐息を漏らして気を落ちつけた火神は、ボソリと何かつぶやいた。
「・・・・スよ」
いや、小金井を見ないで宙を睨む様子は、むしろその”何か”を思い出してギリッ・・・と悔しそうに歯噛みする。

「え、何・・・?良く聞こえなかったんだけど・・・」
遠くからの同級生からの応援に支えられ、まさかココで「はい、そうですか」とスゴスゴと引き下がる訳にもいかなくて、小金井は恐る恐る事の次第を追求してみた。
火神がこちらの質問に何かしら答えてくれたのも、小金井の勇気を支えてくれている。

「・・・・入れられたんスよ」
ダンッ
「にゃぁっ!」
言葉と同時に火神の大きな手が壁に打ちつけられ、小金井は今度こそ悲鳴を上げた。

「この俺がっ!黒子にっ!!!」
誰に、とか何を、とかいろいろ聞く前に火神は悔しそうにダンダン拳を打ちつけている。
悔しそうに足までダンダン踏みならす火神に、小金井は漸く事の次第を把握して、ほっと息をついた。

つまりは絶対に負ける筈がないと思っていた黒子に、シュートを入れられて悔しかったってことか。

後ろでは今にも暴れだしそうな火神と小金井をハラハラと見守っている二年生。
くるりと振り返ると、小金井は笑顔で同級生達に両手で○を作った。

そしてすぐまた火神に向き直ると、ぽん、と背中を叩く。
本当は肩や頭の方が先輩としてカッコがつくのだが、身長差を考えると背中が一番叩きやすい位置にある。

「まぁまぁ、火神。悔しいのは分かるけど、そんなに怒る事ないだろ~?」
「けどっ!」
小金井は先ほどまでビビッていたのはなんなのか、というくらい気軽に火神に触れている。

ただの癇癪だ。
そのただの癇癪がここまで部の雰囲気に影響を及ぼすのだから、簡単に捕える事は出来ないが、けれど理由さえ分かってしまえば、全く大したことがない。

「俺だって日向や伊月に入れられる事もあるし」
「えっ・・・?」
大きな音をさせていた火神が、途端に大人しくなる。
いぶかしげにこちらに視線を投げかけてくる。

「あ、違うか・・・ん~・・・・」
とにかく火神の機嫌を直そうと試みる。

同級生を例にするより、格上・格下で言った方が良いかもしれない。
火神だって、火神と同レベルの相手・・・キセキのメンバーなんかに点を取られたところで、ココまであからさまに態度には出さないだろう。
逆により強くなろうと、より練習に打ち込むはずだ。
もちろん、自分たち先輩は言わずもがな、だ。

つまり、火神の気持ちは例えるなら、野球部のエースピッチャーが、帰宅部のクラスメイトにホームランを打たれた、みたいな心境に似ているのかもしれない。
もちろん黒子のパス能力は認めているだろうが、それと同じだけ黒子にシュート力がないのも、誠凛の部員全員が既に知っている事だ。
自分がブロックに入っているのにシュートを入れられるとは、万が一にも思わなかったのだろう。

「河原に・・・抜かれたことはまだないけど、でも、降旗には1度くらいあったような・・・・?」
練習時のわずかな記憶を掘り起こしてみる。
かなりうろ覚えだ。
それでも自分は下級生が上手くなる事に喜びを覚えこそすれ、そんな風に悔しい気持ちにはならなかったが。

「マジか。・・・ですか」
「マジだ!」
えへん、と自慢にもならない事に胸を張る。

「・・・・先輩は、それで良いんスか」
「あ、いや、その・・・・良くないね、うん。確かに」
下級生に抜かれたなんて、自慢にもならない。
監督なら笑顔で練習メニューを増やしてくれるだろう。

「あのさ・・・今の、監督にはナイショな」
「・・・ス」
そっと伺えば、火神は複雑そうな顔をしているだけで、最初のようなピリピリとした雰囲気はもう消えていた。

「まぁだから練習して強くなるんだよ!俺は!火神もそうだろ?」
ん?と先輩顔で見上げれば、しかめっ面のままではあるが、火神も素直に頷く。
それに気を良くして背中をバンッと叩けば、「いてぇ!」と文句が返ってきた。

「おーし、じゃあ気を取り直して練習しようぜ!」
くるりと振り返って同級生に親指を立てる。
皆が小さく拍手を送ってくれる事で、小金井の機嫌は最高潮に達した。

ミッションは大成功。
全員からジュースをオゴって貰えそうな成果だ。

あの距離じゃ、火神との会話はほとんど聞こえてないだろうから、後で自分の雄姿を全員に語って聞かせてやろう!
ウキウキ気分で踵を返す。

そんな小金井に大きな爆弾が投擲されたのは、その直後だった。
「そうか・・・小金井先輩ってキャプテンや伊月先輩だけじゃなく、降旗にもケツに指突っ込まれてんのか・・・・・」

「何の話っ!?」







何が言いたかったかと言うとですね・・・
黒火に関してはハタから見れば火黒にしか見えない関係な上、火神もその気で最後の最後まで黒子が実は攻だと気付かなかったら良いな、と。
そう、指突っ込まれるくらいまで。





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